毎年の健康診断や学校検診で
「高血圧」と言われたら…
- 健康診断後はどうしたらいい?
- 高血圧って何科に受診するの?
- 緊張していたせいじゃないかな?
- 「家庭血圧を測定してください」と言われたけどどうやるの?
・・・疑問が湧いたり、
不安を感じますよね。
本ページでは、健康診断や学校検診で
指摘される高血圧について、
健康診断後にどう対応したらいいか?
何科に受診したらいのか?
循環器専門医がやさしく解説していきます。
✅循環器内科とは?専門とする病気・症状・受診の目安を医師が解説

※本記事は診断や治療を目的としたものではありません。
※受診の判断材料や、理解を深める参考としてお使いください。
※検査元から受診指示がある方は、必ず医療機関をご受診ください。
心電図異常も言われている方は、
下記ページも、ぜひご覧ください。
高血圧|自覚症状との関係
特に何も症状がないまま、
健康診断や学校検診で
たまたま見つかることが多いですが、
場合によっては
次のような自覚症状が
あらわれることもあります:
- 動悸(ドキドキする感じ)
- めまい、ふらつき
- 頭痛、のぼせ
- 胸の違和感
これらの症状があるからといって、
必ずしも高血圧が原因とは限りません。
高血圧以外の原因によって症状が現れ、
その不調による身体的・精神的なストレスによって、
一時的に血圧が高くなっている場合もあります。
高血圧と気になる自覚症状がみられる場合や、
ご不安を感じる場合には、
早めに循環器内科・循環器科を
受診することをおすすめします。
👇お近くの循環器内科・循環器科を探す
✅循環器内科とは?専門とする病気・症状・受診の目安を医師が解説
高血圧とは?|かんたん解説
健康診断などで医療機関で血圧を測定した場合、
140/90mmHg以上が高血圧の目安とされています。
判定基準は健康診断を受ける医療機関などによって
多少異なりますが、
多くの場合、以下のように判定されます:
収縮期血圧(上の血圧): 129mmHg以下
拡張期血圧(下の血圧): 84mmHg以下
収縮期血圧(上の血圧): 130 ~ 139mmHg
拡張期血圧(下の血圧): 85 ~ 89mmHg
収縮期血圧(上の血圧): 140 ~ 159mmHg
拡張期血圧(下の血圧): 90 ~ 99mmHg
収縮期血圧(上の血圧): 160mmHg以上
拡張期血圧(下の血圧): 100mmHg以上
収縮期血圧(上の血圧)は、
心臓が収縮して血液を送り出すときの圧力です。
拡張期血圧(下の血圧)は、
心臓が拡張して、次の拍動に備えているときの圧力です。
健康診断で高血圧|受診前の確認ポイント
高血圧が疑われる場合は、
循環器内科・循環器科の受診がおすすめです。
クリニック公式HPの医師のプロフィール欄に
下記のような記載があるかどうかが
確認ポイントになります。
- □□循環器学会 専門医 / 認定医 / 所属
- ○○心臓病学会 専門医 / 認定医 / 所属
✅循環器内科とは?専門とする病気・症状・受診の目安を医師が解説
高血圧には、加齢に伴う動脈硬化や生活習慣、
体質などが関係して起こる本態性高血圧のほかに、
ホルモンの異常や腎臓の病気など、
何らかの原因によって血圧が高くなる二次性高血圧があります。
二次性高血圧の原因を調べる検査の中には、
血圧の薬を開始した後では、
結果の評価が難しくなるものもあります。
そのため、血圧が高いことを初めて指摘された場合には、
高血圧の診療を得意としている
循環器内科に一度相談してみるのもよいでしょう。
循環器内科は、
心臓や血管の病気を専門に診る診療科です。
高血圧は、長い間続くことで心臓や血管に負担をかけ、
将来的に心筋梗塞や心不全、
脳卒中などにつながることがあります。
循環器内科では、血圧そのものだけでなく、
高血圧による心臓や血管への影響が出ていないかも
あわせて評価してもらいやすいという利点があります。
また、二次性高血圧が疑われる場合には、
必要に応じて腎臓内科や内分泌内科など、
原因に応じた専門の診療科へ
つないでもらうことも期待できます。
こうした点から、高血圧がご心配な方にとって
循環器内科は相談しやすい診療科のひとつです。
クリニックや病院へ
お電話で一度連絡を入れておくのもおすすめです。
予約方法や、希望する医師の診療日を
事前確認しておくと、
当日の手続きや流れがよりスムーズになります。
専門外来は、担当医が限定されるため
診察が特定曜日に設定されている場合もあります。
事前のお問い合わせにより
待ち時間の短縮や予約に関するトラブルを
事前に防ぐことが期待できます。
👇お近くの循環器内科・循環器科を探す
高血圧|緊張の影響・健康診断後の家庭血圧測定
健康診断の結果、健診センターなどから
家庭で血圧を測るよう勧められている方は、
まずは実際に測ってみましょう。
特に指示を受けていない場合でも
血圧について「異常なし」ではなく、
軽度異常や経過観察、それ以上の判定を受けた方は
家庭でも血圧を確認しておくことをおすすめします。
健康診断のときは、
慣れない場所にいることや緊張などの影響で、
普段より血圧が高くなることがあります。
いわゆる白衣高血圧と呼ばれる状態です。
一方で、診察室や健康診断ではそれほど高くないのに、
自宅で測ると血圧が高い方もいます。
これは仮面高血圧と呼ばれ、
健康診断時の血圧だけでは気づきにくいことがあります。
そのため、健康診断で血圧について指摘を受けた方は
家庭血圧を測ってみることで
普段の血圧の状態をより正確に把握しやすくなります。
家庭血圧を測定してみて、
「少し高い気がする」
「この数値で大丈夫なのか不安」
と感じる場合には、
循環器内科などに相談してみるのもよいでしょう。
健康診断後に医療機関を受診すると、
診察の結果、家庭血圧を測って記録するよう
勧められることもあります。
これをきっかけに、
家庭で血圧を測る習慣をつけておくのもおすすめです。
✅白衣高血圧・仮面高血圧をやさしく解説|原因や対策、治療についてまとめ
朝は、起きてから1時間以内を目安に
トイレを済ませたあと
朝食をとる前に測ります。
降圧薬を服用している方は
薬を飲む前に測定するのが基本です。
夜は、寝る前に座って
落ち着いた状態で測定します。
血圧を測る前には、
1〜2分ほど座って安静にし、
測定中は話をせず、
腕の力を抜くようにしましょう。
血圧は1回の測定値だけで判断するのではなく、
数日間続けて測り、その平均をみていくことが大切です。
健康診断で高血圧|受診後の検査や治療への流れ
受診後の流れについて
医師の診察のうえで、
指摘された高血圧が
- 対応が必要なものなのか
- 経過観察でよい範囲のものか
といった判断のため、
当日〜2週間程度以内に、外来で出来る追加検査
が予定されるのが一般的です。
また、診察室で測る血圧だけでなく
普段の生活の中での血圧を確認するために、
家庭で血圧を測るよう勧められることもあります。
※個々の検査については、後のセクションで解説いたします。
検査結果が出た後の主なパターン
診察や検査結果、
家庭血圧の測定結果によって、
その後の方針が決まります。
1. 経過観察となるケース
血圧の程度などから、
すぐにお薬を始める必要はないと
判断されることがあります。
その場合には:
「今のところ、お薬は始めずに様子をみましょう。
適度な運動や塩分を控えることなど、
生活習慣には気をつけてください。」
「できれば家庭でも血圧を測って記録してみましょう。
血圧が高くなってくるようであれば、
また受診してください」
といった説明を受けることがあります。
生活習慣を整えながら
家庭血圧を測定し
その後の変化をみていくことになります。
2. お薬による治療が始まるケース
血圧の値やこれまでの病気
検査結果などから、
お薬を始めたほうがよいと
判断される場合があります。
その際には、たとえば医師から:
「今の血圧ですと、
そろそろお薬を始めたほうがよさそうですね。
もちろん、お薬だけで下げればいい
というわけではありませんので、
塩分を控えたり、適度に運動したりと、
生活習慣も一緒に整えていきましょう。」
「それから、お薬が効いているかを確認するためにも、
できればご自宅で血圧を測って、
記録しておいてください。
次回、その記録を見ながら
お薬の量などを調整していきましょう」
といった説明を受けることがあります。
✅循環器内科とは?専門とする病気・症状・受診の目安を医師が解説
ここで知っておきたいのは、
お薬を始めるかどうかは、
血圧の数字だけで
決まるわけではないということです。
これまでにかかった病気や、
糖尿病、脂質異常症、喫煙などの
動脈硬化につながるリスク、
そのほかの身体の状態などを含めて
総合的に判断されます。
3. 大きな病院への紹介となるケース
高血圧の背景に、
ホルモンの異常や腎臓の病気など
血圧を高くする別の原因が疑われる場合には、
より詳しい検査のために
専門の医療機関へ紹介されることがあります。
紹介状を持っての予約受診となり
CT・MRI・特殊な採血などの
検査や治療計画が検討されることもあります。
最初から総合病院などを受診しても構いませんが、
必ずしもスムーズに進むとは限りません。
大きな病院は初診時に紹介状が必要であったり
専門外来の予約が取りづらく、
待ち時間や費用が多くかかることもあります。
一方で、地域のクリニックや医院では、
比較的早く診てもらえるうえ
「病診連携」とよばれる、仕組みがあり、
必要な場合、大きな病院への紹介状を
書いてもらえます。
そのため、まずは近くの医療機関で診察を受け、
大きな病院などへは
必要に応じて紹介してもらう流れが
結果的に効率的であることが多いです。
👇お近くの循環器内科・循環器科を探す
健康診断で高血圧|考慮される追加検査
医師の診察や自覚症状に応じて、
以下のような検査が考慮されます。
- 安静心電図
- 胸部レントゲン
- 心臓超音波検査(心エコー)
- 採血
- 家庭血圧の測定
- その他
※これら全ての検査が行われるわけではありません。
※年齢や症状、背景などを考慮され、必要な検査を医師が判断します。
安静心電図
心臓の電気的な活動を記録する検査です。
高血圧が長く続くことで
心臓に負担がかかると、
心臓の筋肉が厚くなる「心肥大」などの変化が
心電図に現れることがあります。
また、不整脈などがないかもあわせて確認します。
胸部レントゲン
心臓の大きさや形、
肺の状態などを確認します。
高血圧などによって心臓に負担がかかり、
心臓が大きくなっていないかなどを
確認する目的で行われることがあります。
心臓超音波検査(心エコー)
超音波を利用して、心臓の動きや大きさ、
心臓の壁の厚さ、弁の状態などを
リアルタイムで確認する検査です。
高血圧が長く続くと
心臓が血液を送り出すために強い力が必要となり
心臓の筋肉が厚くなることがあります。
心エコーでは、
こうした高血圧による心肥大が起きていないか、
心臓の働きに影響が出ていないか
などを詳しく調べることができます。
採血検査
血液検査では、
心臓に負担がかかっていないかをみる
血液マーカーを調べることがあります。
そのほかにも、
腎臓の機能や、脂質異常症・糖尿病など
高血圧とあわせて動脈硬化のリスクを
高める病気がないかを確認します。
また、高血圧の原因としてホルモンの異常など
が疑われる場合には
それらを調べるための血液検査が
追加されることもあります。
検査するホルモンの種類によっては、
採血前に一定時間、座ったり横になったりして
安静にしたうえで採血することもあります。
家庭血圧の測定
くわしくは、
上述の「家庭血圧について」の項をご覧ください。
👇お近くの循環器内科・循環器科を探す
まとめ
- 健康診断で高血圧を指摘された場合は、緊張が影響している可能性もあります。
- 家庭血圧を測って普段の血圧を確認することが大切です。
- 高血圧には、生活習慣や加齢などが関係するものだけでなく、ホルモン異常など原因のある二次性高血圧もあります。
- 治療は血圧の数値だけでなく、既往歴や動脈硬化のリスクなども含めて判断されます。
- 血圧が高い、症状がある、健診結果が気になる場合は、循環器内科などの医療機関に相談しましょう。
以上となります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
👇お近くの循環器内科・循環器科を探す
✅高血圧とは?|症状・原因・基準値・食事・薬による改善方法も解説
✅循環器内科とは?専門とする病気・症状・受診の目安を医師が解説
